キスと涙で愛を知る【加筆修正・完】
例えるなら運動部、特にバスケ部が汗かいてユニフォームで拭く時に惜し気もなく晒してくれる腹筋を見る、あの興奮と同じだ。
但し、碧音君は色気を醸し出しているという違い。間違いなく悩殺ものである。
写メを撮ろうとする自分を抑えることがどれだけ大変か!
「本当に残念な奴だな!痴女と同じ高校に通ってる碧音が俺は心配だ」
「痴女じゃないし!ここで言わないでチラ見されたじゃん今」
「真実を言ったまでだ。お前あれじゃね?甘いもんばっか飲んでるからお花畑なんだよ。苦いカフェインたっぷりのコーヒー飲めば頭シャキッとすんだろどうぞ」
「コーヒー抹茶ラテに入れないでぇええ!!お願いお願いします止めろ」
必死で抹茶ラテを死守。
「お前の頭がアホなのは事実だ。でも、そんなアホなお前でも絶対何か隠してんだろ。気になってんだろうが、碧音に関して」
アホと連発されたことに反論したくなった。でも、核心を突かれて言葉が出ない。