キスと涙で愛を知る【加筆修正・完】


「先輩、来てもらいましたよ!刹那君です!」


美和ちゃんが声を張って言うと、準備中だった軽音の人達がいっせいにこっちに顔を向けた。


「美和の隣にいるの、ま、ままじであの刹那碧音!?」


一番髪色が明るい先輩がこれでもかというほど目を見開いて『夢じゃないよな』と繰り返す。


他のメンバーもざわついて同じような反応。


「はい!白石先輩の代役で出てくれることになった刹那碧音君です。隣にいるのは橘明日歌ちゃん。明日歌ちゃんがいなかったら刹那君はオッケーしてくれませんでしたよ!」


「初めまして、橘です!」


「刹那です」


私と碧音君が名のったところで、3人が一歩前に出てきた。


「2人ともありがとう。助かったわ。私は美和と同じバンドのリーダー兼ボーカルの3年雨宮です、よろしくね」


ストレートの黒髪に凛とした声と雰囲気が相まって、頼れるお姉さんって感じだ。


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