キスと涙で愛を知る【加筆修正・完】
片づけも終わり、約束通り帰り道皐月にジュースを奢ってもらう。
「藍、ありがとう!私もおごってもらっちゃって」
「いいよ」
「明日歌、お礼言うならおごった俺にだろ?」
「勝ってくれた藍に言うでしょ」
「明日歌ちゃんナイス。感謝するなら優しい命令した藍に、だよねえ」
ケラケラ笑って皐月をいたぶる渚さん。Sだ。
「プチ花火大会、楽しかった!また皆でやろうよ」
「うん、やりたい」
菜流に同意する。良い思い出になった。キラキラして、鮮やかな。涼しい夜風が、秋の訪れを感じさせる。
ライブに菜流と行って星渚さん碧音君、藍や皐月と出会ってから1つの季節が過ぎようとしている。
思い返せば色々なことがあった。
皆の合宿に参加させてもらって新たな一面を知ったり、文化祭で碧音君がステージに立つことになったり。最近は藍がmidnightを辞めそうになったけど解決したし。
皆の素顔を垣間見る瞬間も増えてきて。