キスと涙で愛を知る【加筆修正・完】
「俺達は控え室に行かなきゃいけないからもう行くね。2人は入場が開始されたら入って」
「明日歌、しっかり波江さんをエスコートしろよ!」
「お前よりか弱いんだから」
「私もれっきとした女子だそれくらい覚えて」
そりゃ波江さんと比べたら私の女子力なんてヘボいかもしれないけども。
「春、ライブ楽しんでって。明日歌ちゃんも春のことお願い」
「はい!任せて」
波江さんの手を名残惜しそうに離し、関係者だけが通れるドアから室内へ入っていった。
「私責任をもって波江さんのサポートしますから。困ったことがあったら言ってください」
「頼もしいですね。ありがとう」
「私年下なので敬語は使わないでください、名前も呼び捨てで構いませんから」
「じゃあ明日歌ちゃんって呼んでもいい?」
「ぜひとも!」