キスと涙で愛を知る【加筆修正・完】
「だね」
皐月がコンビニにいないと分かれば、碧音もすぐ帰ってくる。
「皐月、明日歌ちゃんのことバカにしてるけどお前も大概だよ?」
「た、たまたま忘れただけだし!」
「ベタ過ぎて笑えないネタみたいだった」
「俺もやりたくてやったんじゃねえ!」
「明日歌ちゃんに教えてあげようかな」
「まじで止めてください」
「そう言われるとやりたくなっちゃうのが人間ってもんでしょ」
芝居がかった仕草で首を横に振り、ニヒルな笑み。
「あいつにバカにされるの、すっげえ気にくわない」
「悔しがるお前の表情も見物だよ」
「星渚さん止めて」
んーどうしようかな、なんて考えるそぶりをして慌てる皐月を見て楽しんでる。