キスと涙で愛を知る【加筆修正・完】
一瞬、体が固まった。
「謝んなって。碧音が素直に謝るとか、雷落ちんだろ」
「うん」
「……突っ込みもなしっすか」
ボケたのに全然相手にしてくれなかった。つか、俺の台詞聞いてなかっただろ。
階段をふらふらした足取りで登っていく碧音の姿を見つめる。
……取り敢えず、シャワー浴びて寝よ。
明日起きたらあれこれ考えればいいや。
そう思い、碧音の後ろを追いかけたのだった。