キスと涙で愛を知る【加筆修正・完】
「碧音は?まーお前が赤点ギリギリとかねえよな」
「当然」
「碧音君って頭良さそうだよね」
「良さそう、じゃなくて良いの」
謙虚な態度をとるわけでもなく、しれっと言う。
「刹那には俺が英語教えてあげたりするから」
「まってそれ最強!」
あらゆる語学を専攻してる星渚さんに教えてもらえるのだ。
「刹那は飲み込みが早くて、教える方も楽だよ」
碧音君は照れたのか、少し顔を綻ばせた。
「私も今度教えて欲しい」
「いいよーワンレッスン9 0 0 円で」
「お金とるんだ?!」
「ははっ、冗談冗談。特別にタダで教えてあげる」
もし星渚さんが塾の先生やってたら生徒が質問しに殺到するだろう。特に女子。
「皐月は……なんていうかバカそうだよね」
「てめえ表へ出ろ」