キスと涙で愛を知る【加筆修正・完】
「あ、でも気をつけた方がいいぜ」
「何を?」
「よく俺らの練習見に来る女がいるんだよ。でもそいつ変態だから」
「はっ、変態?」
口にパスタを運ぶ手が止まった。
「『綺麗な鎖骨に顔埋めてみたい!色香漂う首筋素敵!』って変態発言連発すんの。お前も、半径1メートル以内には近づかないことをお勧めする」
「はははっ。何だその子。逆に会ってみたい」
好奇心を抱いてしまった直人に、明日歌の変態加減を説明するのに時間を費やしたことは言うまでもない。
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「こいつが、浅野直人。俺の友達」
「初めまして、直人です」
地下室での練習前、リビングで皆に碧音の家に連れてきた直人を紹介。
直人が来ることはあらかじめ知らせておいたから、誰も驚きはしない。
「初めまして!橘明日歌です」
「あ、もしかして」