キスと涙で愛を知る【加筆修正・完】
受け取ってすぐ大口を開け食らいつく。よかった、ご飯が食べられる。
おかずもないし量だって多くはないけれど、水しかないよりは全然マシだ。
他の家の子供みたいに、お母さんが作ってくれたあったかい手料理や大好きなものを好きなだけ食べるとか。
今日は誕生日だから豪華な料理が出てくるだとか。
そういうのは全くない。
今まで、ずっと。
でも、それが俺の家であり家族なのだ。
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