朧咲夜ー番外篇ー【完】
今日は一日、華取の家にいたので――自分の荷物整理だけでなく、華取家の分の買い出しなんかもやっていた――、自分の仕事の方もやらないといけない。
何しろ法律は日々変わる。
勉強道具一式はこちらへ持ってきているので、流夜が帰ってくるまではそれをやっていようと決めた。
零時になる前に、流夜は帰って来た。
「おかえりなさいっ」
「ただいま」
出迎える咲桜に、まず抱き付く流夜。
「ご飯出来てるよ」
「うん」
「寝る前に少しは食べてね? って言うかもう眠そう……」
「少し気疲れした」
咲桜は、流夜の背中に手を廻した。