朧咲夜ー番外篇ー【完】


咲桜と流夜は、結婚式は、身内だけの挙式のみにした。


身内と言っても、流夜の方は遙音や幼馴染の二人は来るし、咲桜の方も職場の先輩である絆や涼花が出席する。


そして、弥栄旭葵と宮寺琉奏もいる。


「じゃあこことおばあちゃんっ、にじゅうねんしたらなおにもつくってね」


「お安い御用よ。在義が認める旦那を連れて来たら、ですけどね?」


「――で、在義に認められた旦那? さっさと入って来い」
 

流桜子を抱っこしたまま、龍生がドアの方を向いた。


「―――」
 

呼ばれて姿を見せたのは、薄いグレーの衣装の流夜だった。


姿を見ただけで、咲桜のメーター振り切った。
 

だがそれは、咲桜だけではなかった。

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