朧咲夜ー番外篇ー【完】
大学? 咲桜は首を傾げた。が、ああと気づく。
そっと挙手した。
自分の容姿で実年齢に見られたことはない。
「すみません、卒業したのは高校です」
「そつ、……え?」
「十八、です。歳は」
『…………』
一同は沈黙した。
そして、好奇、驚き、色んな眼差しが七人の所員から流夜に向けられた。
『犯罪ですよ室長!』
「犯罪じゃねえよ」
若干イラッとした流夜の声。
咲桜は申し訳なくなる。
「犯罪って言われんのがわかってたから卒業まで待ったんだが」
流夜が返すと、それぞれから反論があった。