朧咲夜ー番外篇ー【完】


「学生時代は、女子は丸無視だったからねえ。さすがに僕らは知ってるよ。降渡は絆ちゃんいたし、僕は隙あらばマナちゃんからもらおうとしていたし」


「………」
 

三者三様すぎる。


「……ずっと、マナさん、すきなの?」


「はあっ⁉」
 

大声を出したのは遙音だった。


咲桜がびっくりして顔をあげると、遙音がカウンターの中で顔を引きつらせていた。


あ、もしかして知らなかった? 


咲桜の言葉にびっくりしたんだろう。

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