朧咲夜ー番外篇ー【完】


「先輩?」


「ちょ、ちょっと待て春芽!」


「なに。待てって言われても、別に話進めてないだろ」


「ええと……すきって、言っても、優秀? な先輩刑事として慕ってる、みたいな?」


「お前は馬鹿なの?」


「あ、やっぱそういう――


「恋愛感情ですきに決まってるじゃん」


「バカはてめえだろ!」


「うるさいなあ」
 

必死に逃げ道を探す遙音に、吹雪はわざとらしく耳をふさぐ。


「いや、だって、春芽さんってお前の叔母さんだろ?」

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