朧咲夜ー外伝ー【完】


そして更にダメなことに、俺はそれに危機感を感じなかった。


りゅうとふゆさえいりゃーだいじょーぶ、みてえなノリだったんだ。


三年間、終始。アホだよな。
 

んで、特に友達を作ろうとかせずに、一年目はただ勉強だけして、翌年二人が入ってくるのを待っていた。


部活には入らなかったけど、元が学科特待生だから、べんきょーで成績残していたら教師からはなんも言われなかった。


そのうちクラスの奴らに勉強を教えてほしいとか言われて教えたりして、わずかながら周囲と交流もありつつ、やっぱり俺は二人の入学を待っていた。


勉強だけは続けて、そのうち俺の周りに女子が集まるようになった。


何をするでもないんだけど、近くにいる。


正直邪魔だったんだけど、ここで邪険にしていいのか? と場違いな場所で気にすべきアタマを発揮してしまい、追い払うこともなかった。


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