朧咲夜ー外伝ー【完】
そんで、なんでか復活した周囲に集まる人たち。
男子も混じってたっけ? この頃、既に俺は一年留年を決めていた。
高一の四月だ。
特待生どうのの方は、まあこうしたら教師はどんな反応なのかなー、という好奇心もあった。
そして何気に、色々企むのがすきであることに気づいた。
テストは受ける。授業は出ない。
そんな生活パターンを決めていた七月、一人の風紀委員が寮に殴りこみをかけてきた。
諏訪山絆。
同じクラスの女子らしい。
諏訪山は、寮の部屋にいた俺に一通り説教すると、「明日は学校に来なさいよ!」と睨んで出て行こうとした。
――この瞬間が、たぶん俺の二度目の運命だった。
一度目は、りゅうやふゆに逢った時。
そして二度目は、俺の総てを覆すもの。