朧咲夜ー外伝ー【完】
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そんな、在義兄さんが世界の中心だった私を、決定的に壊すときは突然訪れた。
それは私が高校生になった年のこと。
「夜々ちゃん、この子が俺の奥さんになる人だよ。桃子っていうんだ」
そう言って、在義兄さんはとんでもない美人さんを連れて来た。
陽の光に透けてしまいそうなほど色が白くて、でも背は高くすらりとした体躯。
儚げな美貌の美人さんは、私を見て不安そうな顔をしていた。
え……待って待って。在義兄さん、お付き合いしてる人なんていたの? 私、知らないわよ?
「桃子、です……。はじめまして。夜々子さん」
美人さん――桃子さんは、声も透き通るほど綺麗だった。
この人が………。
何故か、私は笑みを浮かべることが出来た。
「はじめまして。朝間夜々子です。桃子さん……桃ちゃんって呼んでもいいかしら?」
そんな、在義兄さんが世界の中心だった私を、決定的に壊すときは突然訪れた。
それは私が高校生になった年のこと。
「夜々ちゃん、この子が俺の奥さんになる人だよ。桃子っていうんだ」
そう言って、在義兄さんはとんでもない美人さんを連れて来た。
陽の光に透けてしまいそうなほど色が白くて、でも背は高くすらりとした体躯。
儚げな美貌の美人さんは、私を見て不安そうな顔をしていた。
え……待って待って。在義兄さん、お付き合いしてる人なんていたの? 私、知らないわよ?
「桃子、です……。はじめまして。夜々子さん」
美人さん――桃子さんは、声も透き通るほど綺麗だった。
この人が………。
何故か、私は笑みを浮かべることが出来た。
「はじめまして。朝間夜々子です。桃子さん……桃ちゃんって呼んでもいいかしら?」