朧咲夜ー外伝ー【完】
俺は礼の理由も渡されたものをどうするかも、一気には考えられなくて少し立ち尽くした。
それがクラスメイト、三宮光子だとはすぐにわかった。
けれど、彼女から礼を言われる理由はわからなかった。
昨日は日曜日で彼女には逢っていない。
なんかの間違い? 勘違いか? それとも人違い?
俺が頭の中をクエスチョンマークで埋め尽くしていると、エクスクラメーションマークを常にぶっ飛ばしているような幼馴染が肩を叩いて来た。
「龍生? どうした」