朧咲夜ー真相ー【完】
素っ頓狂な声をあげた流夜に、周囲の客が怪訝そうな目で見てくる。
降渡が軽く会釈して謝った。
「な、な、なななな」
「りゅう、壊れ具合がやばい。落ち着け?」
リアルに壊れたロボットのようになってしまった流夜に、降渡は手をひらひら振った。
流夜、クールダウン。
「――なんだってそんなことになってんだよ」
声を潜めて降渡を睨む。
「咲桜ちゃんの息抜きにふゆが誘ったんだよ。やっぱりお前がいなくて、気落ちしてるからさ」
頬杖で咲桜の方を見ている降渡。
……流夜、反論出来なかった。