幾久しく、君を想って。
「大丈夫です。伺います」


彼の話を聞いて、自分の話もしよう。
今夜人生を仕切り直して、新しく生き直せるのならしてみたい。


電車が走り抜ける音がガード下から響いてくる。
滑車の音と振動を感じながら、彼の話が始まるのを待った。



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