幾久しく、君を想って。
ブーブーと響くバイブの振動に気づいて画面を見つめた。
『松永さん』の文字に飛びつき、「どうしたの?」と電話に出た。
「真梨さんに言いたいことがあったのを忘れてた」
「私に?何?」
嬉しくて胸が小さく鳴っている。
耳をそばだてるかのように、画面に強く押し当てていた。
「会いたい」
短い言葉が聞こえ、動悸が一遍に大きくなった。
ドギマギとする私が分かるかのように、彼が照れくさそうに笑った。
「会いたくて堪らないけど我慢する。夢の中でもしも会えたら離さないから覚悟して寝て」
ドクドク…と速い動悸に加え、息苦しさまでが重なった。
目眩のようなものを感じだし、意識が少しふわっとしてくる。
「おやすみ」
画面の向こうから切なそうな声が聞こえた。
それに胸を震わせながら、「おやすみなさい」と、泣きだしそうな声で囁いた。
ふっ…と小さな吐息が漏れて通話が切れた。
幸せな筈なのに、やっぱり何処か寂しくて堪らない。
自分が思う以上に彼のことが好きで仕方がない。
あれ程、恋はもう懲り懲りだと思い続けてきたのに。
自分が貰った言葉を抱くように、スマホを抱きしめて横になった。
夢の中でもいいから彼に会いたい…と、祈りながら目を瞑った。
『松永さん』の文字に飛びつき、「どうしたの?」と電話に出た。
「真梨さんに言いたいことがあったのを忘れてた」
「私に?何?」
嬉しくて胸が小さく鳴っている。
耳をそばだてるかのように、画面に強く押し当てていた。
「会いたい」
短い言葉が聞こえ、動悸が一遍に大きくなった。
ドギマギとする私が分かるかのように、彼が照れくさそうに笑った。
「会いたくて堪らないけど我慢する。夢の中でもしも会えたら離さないから覚悟して寝て」
ドクドク…と速い動悸に加え、息苦しさまでが重なった。
目眩のようなものを感じだし、意識が少しふわっとしてくる。
「おやすみ」
画面の向こうから切なそうな声が聞こえた。
それに胸を震わせながら、「おやすみなさい」と、泣きだしそうな声で囁いた。
ふっ…と小さな吐息が漏れて通話が切れた。
幸せな筈なのに、やっぱり何処か寂しくて堪らない。
自分が思う以上に彼のことが好きで仕方がない。
あれ程、恋はもう懲り懲りだと思い続けてきたのに。
自分が貰った言葉を抱くように、スマホを抱きしめて横になった。
夢の中でもいいから彼に会いたい…と、祈りながら目を瞑った。