幾久しく、君を想って。
「宮っちも早くおいでー」
天井の高い店内で、「宮っち宮っち」と呼ばれるのも恥ずかしい。
他のお客さん達の視線も感じだして、そそくさとテーブルに近付いた。
「今夜は私の隣で説明してもらおうか」
自分の横を指差し、ここに座るように…と高本さんが招く。
拓海を連れて行くという話を松永さんの口から聞かされた彼女は、「一体どういうことよ」と質問攻めにしてきた。
「いえあの……拓海がいるからそう何度も部会へは行けません…と断ったら『連れて来ればいいじゃない?』と勧めてくれたので……」
配達の時にです…と、口からでまかせを喋った。
「ふーん、そう〜?本当に〜?」
「本当にそうですよ」
少し違うけど…と思いながら大真面目な顔で言い返した。
救世主となるべき人は私のいる場所から離れていて、その横にいる拓海は嬉しそうな表情で料理が来るのを待っている。
周りのメンバー達からは好奇心の混ざった質問をされるけれど、それに物怖じすることもなく答えていた。
(…良かった)
ホッとしながら、先週彼と遊ばせていて正解だったと思った。
料理は拓海が食べたがっていたパエリアやピザの他にもシーフードのサラダやハーブチキンまで出て、おまけに〆のデザートは大好物のティラミスだったものだから、嬉しそうに大はしゃぎでパクついていた。
天井の高い店内で、「宮っち宮っち」と呼ばれるのも恥ずかしい。
他のお客さん達の視線も感じだして、そそくさとテーブルに近付いた。
「今夜は私の隣で説明してもらおうか」
自分の横を指差し、ここに座るように…と高本さんが招く。
拓海を連れて行くという話を松永さんの口から聞かされた彼女は、「一体どういうことよ」と質問攻めにしてきた。
「いえあの……拓海がいるからそう何度も部会へは行けません…と断ったら『連れて来ればいいじゃない?』と勧めてくれたので……」
配達の時にです…と、口からでまかせを喋った。
「ふーん、そう〜?本当に〜?」
「本当にそうですよ」
少し違うけど…と思いながら大真面目な顔で言い返した。
救世主となるべき人は私のいる場所から離れていて、その横にいる拓海は嬉しそうな表情で料理が来るのを待っている。
周りのメンバー達からは好奇心の混ざった質問をされるけれど、それに物怖じすることもなく答えていた。
(…良かった)
ホッとしながら、先週彼と遊ばせていて正解だったと思った。
料理は拓海が食べたがっていたパエリアやピザの他にもシーフードのサラダやハーブチキンまで出て、おまけに〆のデザートは大好物のティラミスだったものだから、嬉しそうに大はしゃぎでパクついていた。