幾久しく、君を想って。
「和樹…さん……」
親バカな思いを押し付けようとしてごめんなさい。
貴方も別れた夫と同じように、母親である私に嫌気を感じて逃げてしまうのではないかと思ったの。
だけど貴方は逃げもせず、自分を一番に見せようとしている。
敏感な場所を的確に捉え、そこを完全に制覇していくーー。
「……っもう……だめ……」
何も考えられない。
ただもう、一つになりたい。
「真梨さん」
「真梨でいいから…っ…」
ぎゅっと彼の体を抱きしめた。
別れた夫のことも拓海のことも、何も考えずに彼を抱いた。
「和樹…っ」
欲しいと思ったものを手にした瞬間の子供のように、身体中が興奮で震える。
激しい息遣いもベッドの軋む音も全部、ずっと手に入れたかったものだ……。
「んん…っ…!」
ふわっと意識が薄れた。
温かい肌の感触を感じながら古い記憶が蘇った。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「こんにちはー!COーOPでーす!」
扉を開けた瞬間、外から風が舞い込んできた。
爽やかな秋風は正に、新しい日々の到来を告げていた。
「初めまして。管理栄養士の宮野です」
それはこれから先もずっと、私自身を幸せな気分にしてくれるだろうと思う。
お互いのことを何も知らずに出会った彼と私。
幾久しく続いていく人生の始点だーーー。
親バカな思いを押し付けようとしてごめんなさい。
貴方も別れた夫と同じように、母親である私に嫌気を感じて逃げてしまうのではないかと思ったの。
だけど貴方は逃げもせず、自分を一番に見せようとしている。
敏感な場所を的確に捉え、そこを完全に制覇していくーー。
「……っもう……だめ……」
何も考えられない。
ただもう、一つになりたい。
「真梨さん」
「真梨でいいから…っ…」
ぎゅっと彼の体を抱きしめた。
別れた夫のことも拓海のことも、何も考えずに彼を抱いた。
「和樹…っ」
欲しいと思ったものを手にした瞬間の子供のように、身体中が興奮で震える。
激しい息遣いもベッドの軋む音も全部、ずっと手に入れたかったものだ……。
「んん…っ…!」
ふわっと意識が薄れた。
温かい肌の感触を感じながら古い記憶が蘇った。
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「こんにちはー!COーOPでーす!」
扉を開けた瞬間、外から風が舞い込んできた。
爽やかな秋風は正に、新しい日々の到来を告げていた。
「初めまして。管理栄養士の宮野です」
それはこれから先もずっと、私自身を幸せな気分にしてくれるだろうと思う。
お互いのことを何も知らずに出会った彼と私。
幾久しく続いていく人生の始点だーーー。