幾久しく、君を想って。
天ぷら屋さんで食事をした後、お茶でもしようか…ということになった。
有名チェーン店のオープンカフェに向かい、カウンターでコーヒーを注文している私を見て、松永さんはあっ…と小さく声を出した。
「さっき宮野さんが映画館でコーヒーを注文するだろうと思った理由を思い出しました。
職場のドアを開けたら、いつも必ずコーヒーのいい香りがするんです。
中にいるのは宮野さんだけだし、デスクには大抵カップが置いてあるからてっきり好きなんだろうと思い込んでて。
それで、さっきも注文するもんだとばかり…」
「…ああ、それでなんですね」
理由が分かり、小さく笑いを噛んだ。
ブレンドコーヒーが入った二人分の紙コップをトレイの上に乗せて受け取り、壁沿いに並ぶテーブルの一角に着く。
そこで職場でコーヒーを飲んでいる理由を彼に説明した。
「眠気覚ましの為に飲んでいるんです。パソコンに向かっていると、つい眠くなってしまうから」
レギュラーコーヒーを紙フィルターを通して淹れる。
香りが立つのはその所為で、換気扇もないから漂ってるんでしょうね…と話した。
「カフェインを摂っていないと、眠気に勝てそうにもなくて」
シュガーもミルクも入れないで飲むのが習慣だと言うと、自分も同じだと言って笑った。
有名チェーン店のオープンカフェに向かい、カウンターでコーヒーを注文している私を見て、松永さんはあっ…と小さく声を出した。
「さっき宮野さんが映画館でコーヒーを注文するだろうと思った理由を思い出しました。
職場のドアを開けたら、いつも必ずコーヒーのいい香りがするんです。
中にいるのは宮野さんだけだし、デスクには大抵カップが置いてあるからてっきり好きなんだろうと思い込んでて。
それで、さっきも注文するもんだとばかり…」
「…ああ、それでなんですね」
理由が分かり、小さく笑いを噛んだ。
ブレンドコーヒーが入った二人分の紙コップをトレイの上に乗せて受け取り、壁沿いに並ぶテーブルの一角に着く。
そこで職場でコーヒーを飲んでいる理由を彼に説明した。
「眠気覚ましの為に飲んでいるんです。パソコンに向かっていると、つい眠くなってしまうから」
レギュラーコーヒーを紙フィルターを通して淹れる。
香りが立つのはその所為で、換気扇もないから漂ってるんでしょうね…と話した。
「カフェインを摂っていないと、眠気に勝てそうにもなくて」
シュガーもミルクも入れないで飲むのが習慣だと言うと、自分も同じだと言って笑った。