切手に想いを添えて
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「いらっしゃいませー」
入り口を通ると、いつもと同様、来客を知らせるチャイムが鳴ると同時に元気に迎えられた。
始めてこの郵便局に来たときはもうここへは来ないだろうと思っていたけれど…
訳あってあれから何度もここへ来るうちに、いつの間にか名前を覚えられる程になっていた。
今日はいつもと違って、お客さんでごった返しているせいか言われないが、大抵は『前島さんこんにちは!』と名前付きで挨拶されたりする…
悪い気はしないのだけれど、名前を覚えられるほど来てる暇人だと思われてはいないだろうか…
まぁ、相変わらずニートで暇人に変わりはないんだけど…
郵便の窓口に足を向けると、人は並んでおらず、貯金窓口の受付番号を表示するパネルがチカチカと光っているところからするに、このお客さん達は皆貯金窓口に用があるらしい。
私はその人達を横目に郵便窓口に持った来た荷物を差し出した。
「お願いしまーす。」
「はい!あっ前島さん、すみません、ちょっとお待ち頂いていいですか!?」
並んでないのだから直ぐやってもらえるだろうと思っていたけど…
返事をしてくれた局員のお姉さん、木下さんは貯金の窓口に座る見慣れない若い女の子に細かく指示を出していて凄く忙しそうだ…
若い女の子は新人さんだろうか?
私よりも断然若い…
そして、ここに来て気づいたが…
後ろから刺さる視線が痛い…
後ろのお客さん達かなり待ってるんだろうな~
窓口を見回しあのイケメンさん、桐ヶ谷さんを探すが今日はいないみたいだ…
会いたかったのにな~
桐ヶ谷さんもいなければいつも話掛けてくれるおばちゃんの局員さん達もいないようで、今日は凄く人数が少ないようだ。
「あの~木下さん、私急いでないので、これゆっくりやって頂いて大丈夫です。」
「すみません、助かりますー」
本当のところ、かなりゆっくりやってもらえると有り難かった。
望みは薄いけど、待っている間にまた会長さんに会えるかもしれないし…
実を言うと…
あれからまだ会長さんに連絡をとっていない…
電話をする勇気がなかったのだ…
入り口を通ると、いつもと同様、来客を知らせるチャイムが鳴ると同時に元気に迎えられた。
始めてこの郵便局に来たときはもうここへは来ないだろうと思っていたけれど…
訳あってあれから何度もここへ来るうちに、いつの間にか名前を覚えられる程になっていた。
今日はいつもと違って、お客さんでごった返しているせいか言われないが、大抵は『前島さんこんにちは!』と名前付きで挨拶されたりする…
悪い気はしないのだけれど、名前を覚えられるほど来てる暇人だと思われてはいないだろうか…
まぁ、相変わらずニートで暇人に変わりはないんだけど…
郵便の窓口に足を向けると、人は並んでおらず、貯金窓口の受付番号を表示するパネルがチカチカと光っているところからするに、このお客さん達は皆貯金窓口に用があるらしい。
私はその人達を横目に郵便窓口に持った来た荷物を差し出した。
「お願いしまーす。」
「はい!あっ前島さん、すみません、ちょっとお待ち頂いていいですか!?」
並んでないのだから直ぐやってもらえるだろうと思っていたけど…
返事をしてくれた局員のお姉さん、木下さんは貯金の窓口に座る見慣れない若い女の子に細かく指示を出していて凄く忙しそうだ…
若い女の子は新人さんだろうか?
私よりも断然若い…
そして、ここに来て気づいたが…
後ろから刺さる視線が痛い…
後ろのお客さん達かなり待ってるんだろうな~
窓口を見回しあのイケメンさん、桐ヶ谷さんを探すが今日はいないみたいだ…
会いたかったのにな~
桐ヶ谷さんもいなければいつも話掛けてくれるおばちゃんの局員さん達もいないようで、今日は凄く人数が少ないようだ。
「あの~木下さん、私急いでないので、これゆっくりやって頂いて大丈夫です。」
「すみません、助かりますー」
本当のところ、かなりゆっくりやってもらえると有り難かった。
望みは薄いけど、待っている間にまた会長さんに会えるかもしれないし…
実を言うと…
あれからまだ会長さんに連絡をとっていない…
電話をする勇気がなかったのだ…