強引な恋は強引な君から始まった
いきなりの始まり
- 6話 -





「橋爪くん。見回り行ってくるから留守番よろしくね」


「了解です!」




一緒に出かけてから約一ヶ月がたった


あれから半月ほどはよく交番に顔を出してくれていたのに、最近は全くみない


何かあったのかと思って連絡もしてみたんだが、忙しいの一点張り





「何かやらかしたか?」





急な態度の変化の原因がわからず職務中なのにメッセージをみかえす


別に普通の会話だと思うんだけどな




「すいません。祐征さんいますか?」



ガタンッ


久々に聞いた彼女の声に大げさに反応してしまう




きた!きたきた!





「いる…よ。………どうした?」




彼女の顔を見れて喜んだのもつかの間



不安そうな、何か良くないことがあったような今まで見たことのないほど覇気のない顔






「実は……」



いつもと違って呟くように小さい



言おうか言わまいか迷っているような間がながれる




「…駅前に美味しいプリンのお店があるんですけど!一緒に行ってくれませんか?」


「いいけど。それだけ?」


「それだけですよ」





笑顔。


下手くそな作り笑顔だと気づきながらも嘘をついた彼女をそれ以上追求することが出来なかった


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