腐れ縁の二人
届くはずのなかった手紙

ねえ

いつからだったと思う?

私は、多分、貴方のこと

一目ぼれだったの

いろいろあって気持ちに蓋をして

ずっと、好きになられないように予防線を張って

それでも耐え切れないほど

いつの間にか大切になってた

でも

貴方は私のほうを見ようともしないよね

とてもずるくて

とても優しい

私の好きな人

中途半端に優しくされるなら

強く拒絶されたかった

貴方が他の女性に向ける優しさを

独り占めしたかった

もっと早く言えばよかった

こんな手紙になってごめんなさい

ずっと

ずっとずっと好きでした

貴方の隣でずっと笑っていたかったです

さようなら
< 1 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop