詩集1
何者かにならなきゃならないのか
人は何者かにならなきゃならないのか?
テレビでみるあの顔に
知り合いの知り合いのえらい人

有名になって凄いなっ
偉い人になって凄いなっ
皆を感動させて凄いなっ

人は何者かにならなきゃならないのか?
俺には俺の生き方がある!?
きっといつかはみつかるはず
どこかに才能がうもっている

からだの中を謎がぐるぐると駆け巡る
どこにそんなものがあるっていうんだ
探しても俺にはなんにもなかった

今まで同じ場所にいたあいつでさえも
今は俺の頭上を走り抜けてく
さっきまで一緒にそこで笑ってたじゃないか?

俺には何が出来るかなっ
考えたってみつからなっ
そうだ俺にはなんにもなっ

お願いだ俺も一緒に連れていってくれ
上の世界に引っ張ってくれ

でも俺は俺でありたい
俺はあいつでもそいつでもない
なんにもない普通の一般人の平民だ
それが俺なんだと最後に気付いた

よく考えれば上にいる奴らだって俺のおかげで上にいられるんだろ
俺が下にいてあげてるからだろ
上も下もないってよく言うけど
人には上下が必ずある
それは最古の時代から決まってるんだ

俺は有名人じゃないが偉くなくても感動を与えられなくてもそれが俺でいいんじゃないか
いいか?俺には俺しか走れない道もあるってこと
お前ら上しか走れないんだろ逆を返せば可哀想
地に足を付けてこの百年間を生きていく
俺の方がすごいんだぜ

これは負け惜しみなんかじゃないんだ
人は何者かにならなきゃならないのか?
もう答えは決まってる
何者にもならないことそれが人だといにしえから決まってるんだ


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