王子様×日本人
手を叩いていたのは国王様だった。



『素晴らしかったよ。麗那さん。』


(はれ!日本語だ…)


『すまなかった。少し麗那さんを試してしまって。』


「あっ!いえ!別に…」


(試してたのかよ!)



『父様、麗那は日本人です。変に試すのはやめてください。』


(気付いてたのかよ!)

全てがわかると気が抜けてきた…



『そうよ。麗那さんは日本人なんだから。』


ふふッとキレイな女の人が笑って言った


(誰!?)


『ずっと後で見させてもらったわ。クレアの母、リナ・ルイスティーよ。』


母親…見えない…


『すごいわ!私感動しちゃった!!!』


『私も!!後でお茶しましょう!』


そう手を掴んで言った


「はっはい…」


『緊張するコトないのよ!私達同い年なんだから!!!』


ん!?同い年ぃ!?


(みっみえない…)

同じ年のアタシよりも大人っぽい…





『ダメだ。』
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