最高の誕生日プレゼントをありがとう
わたしの言葉に、拓海さんは驚きを隠せない様子だった。それでもすぐにふわりと優しい笑顔を浮かべた。

「…そっか。あゆはそんな風に俺の事考えてくれてたんだな」

嬉しそうな表情に、胸が温かくなる。

「連休、取るよ」

拓海さんの言葉に今度はわたしが驚く番だった。

「いいんですか?」

遠慮がちに聞いたわたしに、笑顔で頷く拓海さん。

「せっかくのあゆの誕生日。思う存分甘えてあゆに喜んでもらわないとな」

その言葉に思わずぷっと吹き出してしまう。

「はい!全力で甘えて下さい」

二人で笑い合い、お互い連休を取って過ごすことを約束した私達だった。
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