イケメンエリート軍団の籠の中
凪はカードを店員に渡すと、もう一度舞衣の姿を確認する。
ぷくぷくの体形は、何も恥じることはない。
凪の欲望を瞬時でかきたてる、甘い魅力がぎっしり詰まった最高のギフトだから。
「荷物は後から来る人間に渡してもらえる?」
高額な買い物をしてくれたお客に対し、店員全員が大きな声で返事をする。
「じゃ、よろしく」
凪はそう言うと、大切なものを優しく扱うように舞衣の肩を抱き寄せた。
店から外に出ると、タロウが車を店の前に横づけしてくれている。
タロウは二人が乘ったことを確認すると、荷物を取りにすばやく車を出た。
凪は車に乗った途端、またしつこく、舞衣の顔をジッと見た。
「舞衣、めちゃくちゃ可愛い……
うさ子を超えるくらい……マジでヤバいよ」
舞衣は嬉しくて凪の肩に体を摺り寄せた。
「舞衣、もうそれ以上、可愛くならないで…
俺の心臓は、ヤバいくらい、爆発寸前なんだからさ……」
凪はすり寄ってくる舞衣の顔を自分の方へ向けると、今まで我慢していた欲望を一気に解放するかのように、濃厚で甘いキスを何度も何度も繰り返した。
この切ないくらいの愛しさは一体どこから湧き出てくるのだろうと、子供のように戸惑いながら。