イケメンエリート軍団の籠の中
ジャスティンは舞衣の姿を見て、「ヒュ~~~」と口笛を吹いた。
「いいじゃん、似合ってるよ。
ま、僕に言わせれば、映司の好みの女性に仕立て上げられたみたいな感じだけど、でも、中々色っぽくてゾクッとする」
ジャスティンの言葉には嘘はない。
舞衣は、それほどジャスティンを心のよりどころにしていた。
「でも、何だか、自分じゃない気がして、ちょっと恥ずかしいです…」
舞衣は困惑した風に笑って見せた。
そんな舞衣の肩を包み込むようにジャスティンは抱き寄せる。
「舞衣、ちょっと待ってて」
ジャスティンはそう言うと、舞衣の部屋から出て行った。
外国人特有の大きなジェスチャーで、愛犬にステイと言うみたいにふざけながら。
舞衣が大人しく待っていると、ジャスティンはあっという間に戻ってきた。
「はい、これ」
ジャスティンはティファニーの小さな箱の中から、大きなハートのついたネックレスを取り出した。
「胸元がちょっとだけ寂しそうだったから」
そう言って舞衣の背中に回りそのネックレスをそっとつけ、舞衣をもう一度鏡の前に立たせた。