イケメンエリート軍団の籠の中



舞衣はジャスティンにエスコートされてエレベーターに乗った。
40階を過ぎた頃から灯りが消え、エレベーターの中がプラネタリウムに変化した。
比較的大きなエレベーターの中を小さな星々が埋め尽くしている。

あ~これが上層階の人達の特典なんだ…
これが見れただけで今日は幸せ……

舞衣がまたひとり言をブツブツ言っている間に、その54階にある超一流バーに降り立った。

そこは異世界だった。
プラネタリウムが本物の宇宙に変わったかのような、不自然な錯覚に陥る。
まるで宇宙船の中にお店があるような、近代的な宇宙空間に足を踏み入れたような、そんなリッチで不思議な空間だった。


「ジャスティン様、もうお連れの皆様はお待ちですよ」


そう言ってジャスティンを出迎えた受付の男性も、口があんぐり開くくらいの美男子だ。
舞衣はやっぱり夢を見ているのかもしれないと、何度も自分の頬をつねった。

で、でも、痛い…


「舞衣、急ごう。
もう、みんな、集まってるみたいだから」


舞衣はそのみんなという言葉に尻込みしてしまった。


やっぱり、凪さんに会うのは怖いです~~








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