イケメンエリート軍団の籠の中
「ねえ、これからは、映司にこうやって触らせるんじゃねーぞ。
朝さ、やたら長い時間、ぷにゅぷにゅさせてただろ?
それ、禁止。
ちゃんとやめてって言う事、分かった?」
分かった?って……
「スーツももう一着、色違いを買ってやる。
このタイプがすごく似合ってるから、今度は濃紺がいいかもな」
「な、凪さん、どうしちゃったんですか?
私、そんなの困ります。
さっき、話したじゃないですか…」
舞衣は、間近にある凪の目をそらさずにそう言った。
「俺は腐るほどお金を持ってるんだ。
だから、気にしないでいいよ」
そんな問題じゃなくて……
「映司にしても謙人にしても、あいつら可愛い子にはすぐ手をつけるから。
何かされたり言われたら、即、俺に言う事」
さすがに舞衣も黙っていられなかった。
「何もされないし言われません。
映司さんも謙人さんも、すごくいい人ですから。
それに、私、今はこの会社に入ったばっかりで、皆さんと仲良くしなきゃいけないんです。
凪さんの言ってる意味が分かりません」
凪が怒っているのが分かった。
でも、そんな理不尽な命令をされる筋合いはないもの……
すると、凪は舞衣の腰をつかみ、自分の元にさらに引き寄せた。
「ねえ、俺と極上の恋愛をしようか?
そんな台詞言えないように、俺がメロメロにしてやるよ」