光ることを忘れた太陽。
あの優しさ。
あの笑顔。
あの声。
あの瞳。
あの香り。
全部全部、昔から私のそばにあるもの。
でも決して当たり前じゃないもの。
私、知らなかったよ。
尚があんなにも私を想ってくれてたこと。
私が、こんなにも尚を想っていたこと。
「光梨……」
「どうやら、答えは出たみたいね」
私が頷くと、光梨は「よくできました」と言って頭を撫でた。
ありがとう、光梨。
絶対に私1人じゃここまで辿り着けなかった。
でも、だからこそ伝えたい。
君に、伝えたい想いがあるんだ。
ねぇ、尚。
私達、近すぎて気づかなかっただけなのかもしれないね。
「私、尚のことが好き……」