光ることを忘れた太陽。
隣の席だから一緒に作業することがあったんだけど、そのときもぎこちない。
休み時間に話しかけても、心は上の空。
一緒に帰ろうと思っても、そそくさと帰っちまったし。
目が合ったと思ったらすぐに逸らす。
その行動から、避けられてるんだとわかった。
でも、なんで避けるんだよ?
そんなに告白したこと気にしてるのか?
それとも……少しでも俺を意識してるってこと?
それだったら嬉しいんだけど、咲希と話せないのは嫌だな。
でも、今日は告白の返事を聞く日だ。
卒業式の後、咲希はきっと思いを伝えてくれる。
もちろん付き合いたいけど、振られる覚悟だってしてる。
でも俺は後悔してないんだ。
咲希に6年ごしの想いを伝えられただけでも良かったと思ってる。
でもあわよくば─────。
俺の咲希になってほしい。
咲希にも俺のことをもっと知ってほしいし、これからも一緒にいたい。
何より、俺が咲希を幸せにしてあげたい。