光ることを忘れた太陽。
「同じ番号を引いた人が隣の席ですよ」
私は先生の呼びかけに素早く反応した。
最後の席替えが、いても立ってもいられないくらい楽しみだったから。
急いで6番の人を探した。
「6番のひ……っ」
呼びかけて探そうとしたそのとき─────。
ドンッ。
と、いきなり走る衝撃。
私は誰かにぶつかったみたい。
「痛っ」
「ったく、痛てぇ」
私と重なったのは、尚の声。
なんと、ぶつかったのはあの尚。
早く謝らないと怒られちゃうかな?
そう思って尚よりも先に頭を下げる。
「ご、ごめんね!大丈夫?」
首を傾げながら顔を覗き込むと、プイッと顔をそむけられた。
あれ?やっぱり怒ってる?
と、1人で心配になっていると……。