光ることを忘れた太陽。

そう思いながらも何か委員会には入っておこうと思って、私は保健委員に手を挙げた。


ちなみに凛ちゃんは体育委員なんだ。


保健委員はクラスで1人だけだから、全部1人でやらなきゃ。



先生の話によると、さっそく今日の放課後、各委員会の集まりがあるそう。


そっか。さっそく大変だなぁ。


……と、その話を聞いてハッとした。



放課後、尚と帰るのに……。


委員会があるなら一緒に帰れないよ……。


残念だけど一緒に帰れない、って後で尚に言わなくちゃ。




「はぁ……」


「どうしたの?咲希ちゃん」


元気のない私を見て見て心配してくれたのか、凛ちゃんは休み時間になるとすぐに駆けつけてくれた。


でも、ショックで話せないよ……。



「よし、水飲み行こっか」


何も言わない私を元気づけようとしてくれようとしてるのか、凛ちゃんはそう言ってくれた。


今日知り合ったばかりなのに、優しすぎるよ。


凛ちゃんと友達になれて良かった。
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