光ることを忘れた太陽。
「俺は大丈夫。咲希は?」
え?私?
「私も大丈夫だよ」
……心配、してくれたんだ。
変なの。
普段はあんなに意地悪なのに。
こんなときだけ優しいなんてズルいよ。
そう思っていると、また尚が口を開く。
「あ、そうだ。くじの番号は?」
と、思い出したように聞く。
「私?6番だよ」
そう言った途端、尚の表情が変わったような気がした。
なんとなく目が輝いて見える。
どうしたんだろう?
「やった……!」
なんだか喜んでる?
なんでだろう?
私にはよくわからない。