光ることを忘れた太陽。
愛をもらっても、怖くなるだけなの。
また裏切られるんじゃないか、って。
だから私はもう恋なんてしない。
したくないんだ。
「……そっか」
「ごめんね」
出会ったのは中学生になってからだけど、武琉の優しさには誰よりも助けられてきたと思う。
それなのに、気持ちに応えてあげられなくてごめんね。
迷惑しかかけてないのに、こんな私のことを見捨てないでいてくれるんだもん。
武琉は本当に優しいよ。
「尚也のこと、まだ好き?」
「……っ」
好き。大好きだよ。
でも、尚は私のことなんて嫌いなんだから、私も嫌いにならなきゃ。
そう言い聞かせなきゃいつまでも諦められないから。
尚のためにも。私のためにも。
私が気持ちを隠せばいいんだよ。
「辛くなるくらいなら、俺にすればいいのに」
「そんなの、無理だよ……」
そんな中途半端な気持ちで付き合って、武琉を傷つけたくないもん。
それに、この気持ちは変わりそうにないから。