光ることを忘れた太陽。
「はぁ……。バカなんだから認めろよ」
『はぁ……』なんてため息ついちゃってるし。
そんなに呆れられるようなこと言ったかな?
「それに、席こっちだし」
「あ……」
そう言って尚は手を掴んで、席までつれてきてくれた。
「ありがとっ」
恥ずかしい思いを隠して、そう言うと尚は目を逸らす。
「別に」
それだけ言って座ってしまった。
続いて席につくと、先生の声が耳に入った。
「卒業までこの席で過ごすので、お互いに挨拶をしてください」
その言葉で、私は尚に声をかけた。
言い合いしていたことも忘れて。
「尚、よろしくね!」
「おう、よろしくな」
いつも通り返事してくれたってことは、もう機嫌は直ったのかな?
こんな風に私と尚は、なんだかんだで仲のいい友達だった。
────そう、友達だったんだ。