光ることを忘れた太陽。


《咲希、別れよう》


《いきなりごめん。俺達、友達に戻ろう》



究極の選択をした。



もちろん別れたくなんかない。


でも咲希には変わらず笑顔でいてほしいから。


その未来に俺がいなくてもいいから。


咲希だけは、幸せであってほしい。




《うん、ごめんね》



でも。それでも。


気づけよ、バカ……。



……それだけ?


俺と別れてもいいってこと?


最初はそう思って、咲希は本当に俺のこと好きだったんだろうか、と不安になった。



でも、俺の知ってる咲希ならきっと。


辛くても、俺のためにそんな簡潔な文を送ったんだ。


きっと聞きたいことはたくさんあるはずなのに、俺のために。



結局俺は、咲希に助けてもらってばかりだ。


俺が守ろうと思ってたのに、守られてどうするんだよ。
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