光ることを忘れた太陽。
田代と別れたあの日。
咲希のことを田代が助けたでしょ?
それを見て、もうあたしは必要ないなって思った。
だから、別れを切り出したんだ。
田代にあたしの想いはバレてて、本当に悪いことをしたなって思った。
それでもやっぱり、石塚への想いを止めることはできなくて。
でも、その後告白したら振られたよ。
『咲希ちゃんと尚也を傷つけたくせに』ってね。
「……全部、あたしのせいだから」
田代も石塚も咲希も、悪くない。
あたしが3人の関係を複雑にしたんだ。
「あたしのワガママでみんなを傷つけた」
あんなに仲良かった3人の絆を壊してしまった。
あたしさえいなきゃ、今でも笑い合ってたはずなのに。
「だからあたしを恨んで?責めて?」
優しさなんていらない。
こんなあたし、みじめでしょ?
早く嫌いになってよ。
こんな最低な女。
「そんなこと、言うわけないでしょ?」
だからそんな気遣い、いらないってば……。