光ることを忘れた太陽。

「私は、尚を助けたいです……!」


そっか、そうだよな。


俺のために、俺が自分から話すまで待ってくれようとしてたんだな。



咲希はそれだけ、俺のことを信じてくれてた。


それなのに、俺は─────。


咲希に、最低なことをした。



……俺はバカだ。


相手のこと、本当にわかってなかったのは俺なのに。



咲希は悪くないのに。


咲希のためとか言って、結局は自分を守ってるだけ。


逃げてるだけなんだ。



咲希は頑張って1人でも進もうとしてくれてたのに。


それなのに、そんな咲希の気持ちを受け止められなかった。



相談もしないで、勝手に裏切って……迷惑しかかけてない。


咲希はちゃんと “ 俺 ” って存在を見てくれてたのに。


本当の俺を理解しようとしてくれてたのに。



何回も傷つけて、向き合おうとしてくれた気持ちまで台無しにした。


咲希は俺のために、必死になってくれてるのに。
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