光ることを忘れた太陽。
そんなことを思い出しながらゆっくり準備をしていると、突然スマホが震える。
メールだ。
尚とメールで別れたせいか、あれ以来あまり誰かとメールをする気にはなれなかった。
でも……もう大丈夫。
そう思って画面を開くと、そこには驚きの文字が映っていた。
〈今日いつもの時間?〉
それだけ書かれた短い文章。
でも、差し出し人の名前を見て思わず息をのむ。
「尚、だ……」
尚からのメール。
メールが、きたんだ……!
どうしよう、すごく嬉しい。
最後にメールがきたのなんて、別れたときなのに。
やっぱり昨日のことで、何かあったのかな?
そう考えていると、まだ返信していないことに気づく。
いつもって、家を出る時間のことかな?
あってるかはわかんないけど、とりあえず返信しよう。
ドキドキしながらも、送信のボタンを押す。