光ることを忘れた太陽。
「ふぅ……」
ただメールしただけなのに、疲れちゃった。
それでも全く嫌な気持ちがしないのは、きっと…相手が尚だからかな。
尚からはすぐに返信がきた。
〈OK。ありがと〉
……やっぱり、短い。
男子ってみんな文章短いけど、なんでかな?
私と話したくないんじゃないか、って思っちゃうけど、きっとそんなことないよね。
話したくなかったらメールなんて自分からしないし。
ってことは、尚は話したくてメールしたの?
もし、そうだったら……。
嬉しい。嬉しすぎるよ、そんなの。
朝はそんな風に心の中は騒がしく、浮かれた気分で家を出た。
そしてマンションの玄関を出ると。
「えっ、尚?」
「ほら、学校行くぞ」
そこには、リュックを背負った尚が立っていた。
なんで尚がいるの?
もしかして、時間聞いてきたのは一緒に学校へ行くため?