光ることを忘れた太陽。
すると、尚の表情が柔らかくなり、
「そうか?ごめんな」
そう言うと、私の頭を撫でてからどこかへ行ってしまった。
「……っ//」
な、なんで頭……。
もう、私ったらなんでだろう?
触れられたところが熱くなっていくのがわかる。
近くからの視線に気づいて顔を上げると、そこには光梨の顔があった。
「咲希、顔赤いわよ?」
光梨に指摘されて自分の顔に手を当てると……。
うん、確かに熱い。
でも、認めたくなかった私は。
「赤くなんてないから!」
そう言って光梨のところから逃げた。
だって、その場に残ってたら絶対にからかわれるから。
「もう、素直じゃないんだから」
そんな光梨の言葉も聞こえなかったフリ。
だってそんな、照れてるわけじゃないし!
「もう、尚のバカ……」