光ることを忘れた太陽。

昔から俺も、咲希の鈍感さには手を焼いてる。


どんなにアピールしたって気づいてくれねーし。


他の奴らに狙われてたって、疎いからお構いなし。



咲希はモテるのに、なんで気づかないんだよ?


いつもノーガードで無防備過ぎるだろ。


隙があるから狙われるんだ。


モテる=告白された回数だと思ったら大間違いなのにな。




俺と隼でそんなことを話していると、俺の大好きな声が聞こえてきた。



ポニーテールのツヤツヤな髪の毛。


みんなから「可愛い」って人気の顔。


モデルみたいに細長いスタイル。


そして、人を引きつけるあの笑顔。



「私のこと呼んだ?」


「な、なんでもねーよっ//」


俺は動揺して、隠すことで精一杯。


咲希って変なときにだけ敏感なんだよ。
< 26 / 301 >

この作品をシェア

pagetop