光ることを忘れた太陽。

「尚、言えよ」


おい、隼!?


ここで言うなよ。


咲希も聞いてるじゃん。



「いやっ、無理だし!」


俺が首を横に振っていると。



「ほらほら、尚くーん」


完全に冷やかしモードの隼。


もう逃げられないかも……。


そう思いながらも咲希の方へ目線を移すと、視線がパチッと合った。



「ねぇ、どんな話だったの?」


咲希のいきなりの質問に戸惑う。


そんなの、言うわけねーだろ。



「……別に//」


「えーっ」


そう言って口を尖らせる咲希。



そんな仕草だけでも俺の鼓動はどんどん早くなっていく。


でも、咲希にだけは教えねーよ。


これは、男だけの秘密だからな。
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