光ることを忘れた太陽。
でも、他の女子達の応援は嫌いだ。
うるさいだけ。
中途半端な応援なんて、聞きたくねーよ。
ただバスケをしている姿がかっこいいから、とか。
学校で人気だから、とか。
────顔がいいから、とか。
みんなみんな、俺の顔しか見ていないくせに。
それなのに告白してくる。
そんな奴らの応援、ない方がマシだ。
そんなことを考えていたけど。
ボンッ。
よし、また入った。
じゃあ、今度は向こうに走って……。
と、思っていたのに。
「……っ」
や、やべぇ。
足が、動かねぇ……。
俺の足、どうしたんだよ。
みんなの応援に応えないといけねーのに。
周りの人はボールの方に集中して、俺の怪我には気づいてない様子。
もちろん、観客達も。